あけましておめでとう。陸鮭トチノイです。
年始早々……おととい、1月5日ですね。八戸まで遊びに行くなどしてました。
遊びに行くといっても見たいものや欲しいものが特にあるわけではなく。街を散歩しているだけで楽しめる性分でもあるので、中心街を歩くのをとりあえずの目的に。
三鉄北リアス線からJR八戸線に乗り換えると、一面青い海が広がっていました。
いくら港町出身とはいえ岩手のリアス式海岸ばかり見慣れているものだから、久慈以北の何も遮るものがない広い海を見て小学生みたいに感動していました。
この海の向こうにあるのは重茂半島じゃないんだ、ハワイなんだ……。
なんだか北海道にいるみたいな錯覚さえ感じます。
東北は山がちゆえ景色はだいたいミニマムというか、狭い範囲に集約された風景が多いです。なので、まさか岩手でこんな広大な景色が見れるとは思っておらず、嘆息ばかりついていました。
三時間かけて八戸駅に着くと……何もない。駅舎は新幹線が停まるだけあってそこそこ立派なのに、外に出ると閑散としてる……!?
計算内です。八戸の中心街に直結しているのは「八戸駅」ではなく「本八戸駅」。乗りつぶしのために八戸駅まで来たのです。
とはいえ電車の本数は少なく、この先バスで移動するほうが賢明と考えたLKは八戸駅のターミナルから中心街行きのバスに乗ります。
こっちが本八戸駅。壁面が和風建築を意識したようなデザインになっててオシャレ。あと、駅の中にフードコートみたいなのがある。適度な田舎感がLKの好みです。
ところで本八戸駅と中心街は微妙に距離があるのですが(その点でも直接中心街に行けるバスが有利であった)、その間を結ぶ通りがまた面白いんです。
上の写真、なんてことない普通の建物なんです。こういうフキダシが、窓やシャッターなど街のいたるところに貼ってあるんです。ただの民家にも貼ってあるんだから気合の入りようは本物。風景に統一感も出て歩きがいのある街になってます。
比較的金がかかってなくても面白い街興しをする方法はあるんだなあ、街全体が協力してるからこそできることだなあ……など思いながら散歩しました。
正直、ここだけでもまた行きたいくらい気に入りました。
その後は中心街を散歩。写真は撮り損ねたのですが、盛岡と同じくらい栄えてた。モスに行って、アニメイトに行って、しばらく歩き回って楽しみました。
その後は、電車の車窓から見えて気になっていた「鮫」という地名の場所へ。16km地点でちょっと触れた「蕪嶋神社」があるのはここ。
ホントなら蕪嶋神社に行こうと思ってたんですが……神社、2か月前に火事で全焼しちゃったんですね……。電車の本数の少なさゆえ長居できないというのもあり、泣く泣く遠くから島の形を拝むばかりに……。
でも、神社以外にも鮫には面白いものがありそうでした。海側に出れば立派な漁港が広がっており、そこからはモクモクと煙を伸ばす煙突が並んでいるのが見えるのです。もっと近づくことができれば、身内のネヤノも好きそうな風景だなあ……、と。
鮫駅は小さな駅ですが、駅前にはサメのモニュメントがありました。恐ろしいビジュアルなのに、冬だからといってマフラーを巻かれているのが逆にかわいい。
そうこうしているうちにタイムリミットに。名残惜しくも八戸に別れを告げ、急ぎ足の電車で宮古に戻るのでした。
またいつか行くぜ、八戸!